導入事例


株式会社 三菱UFJ銀行 様
市場革新と共に進む、電力先物への実践的アプローチ
~ 構想から導入、そして成長へのシナリオ ~
導入システム:COMTRADE
金融市場部 ストラクチャリングGr
阿部 知行 様
阿部 知行 様
市場企画部 IT開発推進Gr
佐々木 翔太 様
佐々木 翔太 様

概要
電力先物市場への
参入の狙い
参入の狙い
・電力市場の自由化が進んでいるにもかかわらず、日本は欧米に比べ約20年遅れた市場構造にある
・信頼ある金融機関による参入が少なく、市場参加者が限定的で流動性に乏しい状況
・価格変動リスクが顕在化しており、適切なヘッジ手段が市場に浸透していない
・信頼ある金融機関による参入が少なく、市場参加者が限定的で流動性に乏しい状況
・価格変動リスクが顕在化しており、適切なヘッジ手段が市場に浸透していない
COMTRADEを
選ばれた理由
選ばれた理由
・構想から1年以内での実運用に至ったスピード感と、それを支える既存システムとの連携体制
・カーボンクレジットやLNGなど、エネルギー全体を視野に入れた総合的アプローチができること
・カーボンクレジットやLNGなど、エネルギー全体を視野に入れた総合的アプローチができること
導入後の効果
・国内顧客のみならず、グローバル顧客を見据えた基盤構築(例:英語対応など)を準備
・電力に加え、LNG・ガス・カーボンクレジットといった派生市場への応用性が明確化
・金融機関が電力市場に本格参入したことにより、業界全体に対しての信頼感・注目度が向上
・電力に加え、LNG・ガス・カーボンクレジットといった派生市場への応用性が明確化
・金融機関が電力市場に本格参入したことにより、業界全体に対しての信頼感・注目度が向上
インタビュー
金融市場部 ストラクチャリングGr
阿部 知行 様
阿部 知行 様

なぜ今、電力先物市場に参入するのでしょうか?狙いや背景を教えてください。
欧米に比べ約20年遅れて、日本でも電力の自由化と市場化が進みつつあります。電力は価格変動が大きく、取引規模も大きいため、与信リスクやカウンターパーティーリスクが顕在化しやすい商品です。
そこで当行の信用力を活かし、クリアリング機能を担う金融機関として市場の安定化に貢献できると考えました。
取引の活性化を通じて、電力のサプライチェーン全体の安定にも寄与することを期待しています。
そこで当行の信用力を活かし、クリアリング機能を担う金融機関として市場の安定化に貢献できると考えました。
取引の活性化を通じて、電力のサプライチェーン全体の安定にも寄与することを期待しています。

市場企画部 IT開発推進Gr
佐々木 翔太 様
佐々木 翔太 様


弊社のCOMTRADEシステムを選ばれた理由を教えてください。
取引所取引や商先法の実務は当行にとって新しい分野であり、帳票や運用面で不安がありました。
トレードビジョン社はTOCOM制度への理解や業者との取引実績が豊富で、導入時も制度・実務の両面で安心感がありました。
こうした高い専門性と対応力が、採用の決め手となりました。
トレードビジョン社はTOCOM制度への理解や業者との取引実績が豊富で、導入時も制度・実務の両面で安心感がありました。
こうした高い専門性と対応力が、採用の決め手となりました。

導入後に感じた効果や今後の期待はありますか?
正直、まったく新しい業務の立ち上げだったので、最初はどれだけスムーズにいくか不安もありました。
ただ、トレードビジョン社さんがTOCOMや商先法における豊富な実績をお持ちだったこともあり、すでに構築済みのシステム体系を活用して業務フローを効率的に整備することができました。
今後は、業務開始後に生じる商品追加や運用変更への柔軟なチューニング対応をお願いしたいと考えていますし、グローバル金融機関や海外事業者との接続など、日本の電力市場に残された構造的課題の解消にも、共に取り組んでいけることを期待しています。
ただ、トレードビジョン社さんがTOCOMや商先法における豊富な実績をお持ちだったこともあり、すでに構築済みのシステム体系を活用して業務フローを効率的に整備することができました。
今後は、業務開始後に生じる商品追加や運用変更への柔軟なチューニング対応をお願いしたいと考えていますし、グローバル金融機関や海外事業者との接続など、日本の電力市場に残された構造的課題の解消にも、共に取り組んでいけることを期待しています。


さらなる活用や今後の取り組みについて教えてください
今回の取り組みは、新しい商品を導入するという枠を超え、電力という社会インフラに金融機関としてどう貢献するかという大きな挑戦でした。
欧米に比べて遅れている日本の電力市場において、当行の信用力でリスクを引き受けることで市場の信頼性を高め、価格ヘッジ手段の普及やサプライチェーンの安定化に寄与したいと考えています。
市場は将来的に20〜30兆円規模へと成長する可能性があり、金融機関の関与がその実現に向けた重要な要素になると見ています。
導入に際しては制度面の不安もありましたが、トレードビジョン社の支援とシステム活用によりスムーズに立ち上げることができました。
今後は商品追加や業務フローの調整に加え、海外プレイヤーとの取引体制の高度化といった課題にも取り組み、国際競争力のある電力市場づくりに貢献していきたいと考えています。
欧米に比べて遅れている日本の電力市場において、当行の信用力でリスクを引き受けることで市場の信頼性を高め、価格ヘッジ手段の普及やサプライチェーンの安定化に寄与したいと考えています。
市場は将来的に20〜30兆円規模へと成長する可能性があり、金融機関の関与がその実現に向けた重要な要素になると見ています。
導入に際しては制度面の不安もありましたが、トレードビジョン社の支援とシステム活用によりスムーズに立ち上げることができました。
今後は商品追加や業務フローの調整に加え、海外プレイヤーとの取引体制の高度化といった課題にも取り組み、国際競争力のある電力市場づくりに貢献していきたいと考えています。